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ピラカンサス その2


市役所の駐車場を出ようとしたら、これぞ「炎+棘」というピラカンサスの名に相応しく、赤い実をふさふさとびっしりつけている木があって、歩道を通る人の邪魔になるくらいだ。思わず車を停めてパチリ。

これって、普段の手入れをしないのでこうなったのだろうか? それとも意図してか?
市役所の木だから、善意に解釈すれば、金縮財政で植木の手入費をケチってるのかも知れない。
もし後者だとしたら、なんと素晴らしい詩的な感性だろうか! 担当者はピラカンサスの由来のなんたるかを理解しているに違いない。
おっと、もう1つ理由がある。手入れがズボラだったこと(^_^;)

松明の燃ゆるごとくに赤き実のピラカンサスは霜月入りぬ       嘆潤子
author:u-junpei, category:短歌, 15:08
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沈丁花


沈丁花みだれて咲ける森にゆきわが恋人は死になむといふ  若山牧水

沈丁花は「ジンチョウゲ」でも「チンチョウゲ」でも良いようだけど、この短歌のように「みだれて」咲くものだろうか?
それに、この歌を「ジンチョウゲ」と詠むとかなり重い印象だ。「死になむ」というストレートな重圧で息をするのも辛くなりはしないか。恋人が人妻と知っておればなおさらだ。牧水は「チンチョウゲ」と詠んだのだろうか。

何を拘っていると言われそうだが、私は「ジンチョウゲ」派なので、牧水のようには詠えない^^;

雨に濡れ蕾開けし沈丁花傘さしおればしばし香りぬ   潤平
author:u-junpei, category:短歌, 20:40
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