RSS | ATOM | SEARCH
秋の実 「センダン」


画像は館林美術館の土手脇にあるセンダンの木。葉が全て落ちてしまった後も、果実が鈴なりに付いて残っている。上の画像で、枝に黄色く見えるのは全て果実で、地上にもたくさん実が落ちている。

この木の向こうは湿地になっていて、センダンが湿り気を好むかどうか分からないが、私が他の場所で知っているセンダンも、古城址の掘割跡のような池端にある。 

センダンは漢字で「栴檀」と書くのだが、幼少の頃から優れた人物を『栴檀は双葉より芳し』という。また、この果実の核を数珠の玉にするそうだ。そんなことから、私はセンダンを高級な香木だとすっかり思い込んでいた。



果実は1,5cmくらいで、やや楕円形をしている。この中に ↓



白い核には正六角形になる6つの稜がある。中央にうまい具合に穴があいていて、糸を通すには簡単に加工することができる。
私は、さぞかし芳しい数珠が出来るのだろうと思って核を拾い集めたのだが、鼻を近づけてもいっこうに良い香りがせず変だなあと思っていた。

ところが、栴檀が双葉から芳しいというときは、いわゆる『白檀』のことをいうのだそうだ。センダンとビャクダンとは植物分類の科も違う。しかも、ビャクダンは半寄生植物なのだそうだ。ネットで調べていたら、私の画像のようなセンダンの木を白檀だとしていたものがあったが、これはおそらく勘違いなのだろう。

私は宗教的関心もあって、数珠を作ってみたかったのだが、もともと、首輪や腕輪などのアクセサリーなど作ったりする趣味はない。だから、栴檀の木と香木の白檀とは全くの別物と知ってからは、手作りで数珠を作ってみようという意欲は、急速に衰えてしまっている^^;
author:u-junpei, category:木の実, 18:39
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「キウイフルーツ」


キウイを、「木の実」のカテゴリーに分類するのは、フルーツと見ているので、気分としては多少抵抗があるが、木になる果実であることに違いはない。また、山でサルナシという蔓性の植物が見られるが、その果実はキウイと同じ味がする。つまり、キウイはサルナシ科のサルナシと同類の果実で、野生のサルナシを品種改良したものなのだ。

我が家では、玄関脇にキウイ用の小さな棚を作ったのだが、当初の私の予想をはるかに超えた繁殖力があり、棚には収まらず軒下や瓦を傷めるほどに伸張している。

これには困って、一昨年には枯れてもよいと、思い切って根元近くで切断したのだが、それでも復活してしまった。しかも、今年は表年に当たったらしく、大小取り混ぜてあきれるほどたくさん実っている。

キウイが好きな人なら、飽きずに取って食うのだろうが、私はそれほどでもない^^;
それに、追熟しないと固くて食えない。追熟には30日から60日かかるようだが、リンゴと一緒に置くと追熟が早い。
これは、リンゴからエチレンという物質が出ていて、キウイの追熟に役立つのだという。バナナなども産地では青いうちに収穫して日本に運び、エチレンガスをかけて追熟して出荷するのだそうだ。

ところが、エチレンは追熟と反対の作用もする。たとえば、我が家で作ったジャガイモは、放っておくとすぐに新芽が出てしまうのだが、リンゴと一緒だと出芽がセーブされるのだそうだ。まことに、植物というのは不思議で面白い。
author:u-junpei, category:木の実, 12:23
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「ギンナン」


秋の実の定番と言ったら、銀杏を落とすわけにはいかない。多々良沼公園にも、銀杏の木があり、その中に何本か銀杏のなる銀杏がある。すなわち、銀杏は雌雄異株なので、銀杏のなる木とならない木がある。
漢字の読みテストふうに書いてみた・・・イチョウもギンナンも同じ銀杏^^;

ギンナンの実を拾う時はちょいと気をつけねばならない。ギンナンを包んでいる果実は黄色くて、とってもウンコ臭い。素手で掴まないのは臭いだけでなく、汁にカブレの原因物質があるからだ。
私は、バーベキューなどで使うトングで拾い集めた。これなら、手を使わずに上手く種を取り出すことが出来る。種はゴム手袋でもしてよく洗ってから干す。干したギンナンはもうウンコの臭いはしない。

もっとも、イノシシは何でも食う悪食の代表だ。私は栃木の山で、イノシシの糞の中に、真っ白のギンナンの実がいくつも混じっているのを見たことがある。しかし、さすがにこのギンナンを拾う気にはなれなかった^^;

ギンナンは炒って食べる。種から中身を取り出して炒った方がはじけないでいい。ここで、クルミでは役に立たなかったクルミ割り器が、ギンナンの殻を割るのにはとても役に立つ。
軽く炒った実は、臭いのをガマンして「ギンナン」にした苦労があるせいか、なかなかの絶品の味がする。酒のつまみにもいい。

だが、これを食べ過ぎては危険があそうだ。幼児では10粒未満でも死ぬ危険性がある。ビタミンEだかFだか忘れたが、これが体内生産されるのを阻害するらしい。このビタミンが阻害されると痙攣を起こしてしまう。だから幼児とか小さい子どもは危ない。

まあ、大人になると耐性があり、数十粒は食っても大丈夫らしい。だから、私は気にかけたりしないでも大丈夫だろう^^;
author:u-junpei, category:木の実, 18:02
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「オニグルミ」
 

オニグルミの木がどこにあるか数か所知っている。もちろん、拾ってきても誰からも文句を言われない場所だ^^;

だから、画像のカゴにはいくつかの場所で拾ったオニグルミが混じっているのだが、場所が分かるようにしておけばよかったかなと思っている。

それというのも、クルミを炒って割れ目を作り、その割れ目に何か器具を差し込み、半分に割って中身をほじりだすのだが、炒っても割れ目が出来るものと出来ないのがある。割れ目が出来ないと上手く割りようがなく、中身を取り出すことが出来ない。
それで、割れ目が出来るできないが、もしかしたら、実が生る木によって違いがあるのではないかと疑っている。

ネットには、炒って割れ目をつくり、そこに包丁を挟み、ひねって割るというテクニックを伝授するものがあった。
しかし、それはいかにも危なく思える。切れる包丁なら指を飛ばしてしまうかもしれない。そんな恐ろしいことはしたくない^^;

それで、画像ようなクルミ割り器を手に入れたのだが、これが全く役に立たない。簡単に割れないので、思いっきり力を入れると粉々になってしまう。これではカナヅチでたたいて砕くのと変わらない。

もっとも、うまく中身を取り出したとしても、私のはちっとも美味くない^^;
これも生る木によって味が違うのだろうか。それとも、市販しているものは、美味くするための how to があるのだろうか?
author:u-junpei, category:木の実, 13:01
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「マテバシイ」
 

マテバシイの実は食べられる。生より少し炒ったほうがいいかもしれない。炒ると栗の味に近いように思うが、栗よりは淡白で、そう美味いものではない^^;

同じく生でも食べられるスダジイと比較してどうかというと、スダジイのほうが美味いという人もいるようだが、私ならマテバシイに軍配を上げる。なにしろ、実が3センチ近くもあって大きく、そのぶん口の中で味わいがある。
マメな人なら、これを粉にして、縄文人のような気分になって、クッキーなんかも作れるだろう。現代人としては砂糖とか入れたら、けっこういけるかもしれない。

マテバシイは馬刀葉椎と書く。馬刀貝(マテガイ)にちなむという説がある。葉っぱがこの貝に似ているからというのだ。
しかし、葉はどう見ても似ていない。マテガイは細長い10cmくらいの二枚貝だ。私はマテガイの現物は知らないが画像を検索してみると、むしろ、マテバシイの実とマテガイの剥き身なら、外見が形や色を含めて似ているといえなくもない。
また、私はマテガイを食べたこともないので、どんな味か分からないが、もしかして、これが似ていたりして・・・いづれにせよ、葉っぱ説には?だ。

また、待っていると椎の実になるからというので、待てば椎→マテバシイという説もある。マテバシイの実は結実した年の翌年の秋に、上の画像ようなドングリになる。食べられるようになるには、二つ秋が経過するわけだから、まさに「待つ椎の実」といえるだろう。
この説は、いかにも駄洒落ポイが、命名なんて意外とこんなものかもしれない^^;
author:u-junpei, category:木の実, 19:10
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「アケビ」
 

我が家にミツバアケビの蔓があるが、花は咲くのにあまり実がならない。どうしてか不思議だったが、どうやら自家不和合性といって、別の種類のアケビが植えてないと結実しづらい性質があるらしい。

今度、山で見つけたら、蔓を取ってこようかと思う。そんな気になるほど、アケビの実はかなり甘い。野生の果実の中ではぴか一かもしれない。

白い果肉(胎座)は軟らかいゼリーのようで、口に含むととろける。そのときに甘さがじわっと広がる。
だが、あんまり味わっていると、中にたくさんある黒い種の渋みが出てしまう。その前に、もったいながらずに、べっと吐き出すのがコツのようだ^^;

author:u-junpei, category:木の実, 23:02
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「スダジイ」


スダジイの実は、生で食べられると私の図鑑にあった。ならば試してみたい。
それで、スダジイの木がどこにあるか思い浮かべてみた。館林では確かツツジが岡第二公園(秋元別邸)に、誕生とか結婚の記念樹に市民が植樹したスダジイ林があったと思うのだが、なんだか記憶が怪しい。
それで、まず間違いのないところということで、「おうら創造の森」に出かけた。ここは樹木の見本林みたいに造られた森で、将来は大木になると思われるスダジイも数本ある。

だから、前回ブログの「ヘビウリ」は、スダジイの木を確認し、実を探すことが本来の目的だった。ところが、本物の蛇を今年になって初めて見たのがここだったので、ヘビウリの印象と重なって先に投稿というわけになった^^;

スダジイはブナ科の常緑樹で、葉の裏が金色に見える。実は初めて探すので、こんなに小さい(1〜1,5cm)とは意外だった。先っちょの尖ったところが、ほんの少し中心線より傾いている。これが他のドングリと区別する特徴かもしれない。

数十個拾い、洗って日に干してみたら、殻にひび線が入ったのがあった。そこに爪を立てると、簡単に中身を取り出すことが出来る。それで生食に挑戦してみたのだが・・・
まあ、不味くはないが、うまくもない^^;

小さいので、他のナッツには比較できないほどあっけない。何個か食べたら、なんだか胃の辺りが少し胸焼け気味になった。なぜだろう?
これを食べるなら、おそらく、炒ったほうがよさそうに思う。
author:u-junpei, category:木の実, 22:50
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「カヤ」


大小山山塊の東の裾は、西場百観音の遺跡がある丘陵になっていて、それより少し北に入った小さな岡を観音山という。そこに稲岡観音堂と真言宗竜泉寺がある。

中腹にある観音堂へ上がる石段手前に仁王門がある。その阿吽2体の仁王サンや観音堂屋は、江戸時代初期のもので足利市指定重要文化財になっている。それゆえ、仁王サンの所有者・管理者である竜泉寺も、青いトタン屋根の本堂に昔の面影はないが、けっこうな古刹なのかもしれない。

その竜泉寺の境内に、足利市の天然記念物で、樹齢800年(昭和37年指定当時)といわれ、日本有数のカヤの巨木がある。明治初期の堂宇火災でこの木も焼けたのだそうだ。そのため、大きな幹が空洞になっているが、それでもちゃんと生きている。これを見たら、樹木というのは不思議なものだと思うだろう。

実がなるのだが、その被災以来、1年置きに結実するようになったという。私は毎年観察していないから、それが本当かどうかわからないが、たくさん落ちていたところを見ると、今年は当たり年だったのだろうか。

カヤの実は、画像の真ん中の青い実の状態で落下し地上に散乱している。その果皮は靴で軽く踏むと簡単に取り除ける。取り出した種子は炒って食べられるそうだ。だからまあ、拾ってきたのだけれど^^;

青い果皮のままだと、メンソールのような強い清涼感のある匂いがする。果皮を取り除いた種をきれいに洗うと、ほとんど匂いはしなくなる。
カヤはカヤでもイヌガヤの実は、その匂いだかヤニの成分だかが強くて食べられないのだそうだ。

カヤとイヌガヤは見た目ではわからないが、針葉を握った時の感触で区別できる。イヌガヤはふゃっとなるが、カヤは硬く尖ったままで痛い。だが、竜泉寺のカヤの葉は私の手の届くところにはなく、確かめていない。
足利市HPの文化財案内には「カヤ」と記載されているので、よもやイヌガヤではないと思うが・・・お役所仕事には、イマイチ・・・
まあ、食ってみれば分かるだろう。

ということで、食してみたが、大いに期待はずれ。中身がなんだか干からびた感じで、ナッツの名に値しないほど不味かった^^;
比較対照にする経験がないので分からないが、もしかして、イヌガヤ?
それとも、採取したのが遅かった?
author:u-junpei, category:木の実, 11:45
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「クコ」


クコの花は夏から秋にかけて咲くので、今の時期には花と実を同時に見ることができる。
ナス科の木であることは、花の色を見て、なるほど〜と思うくらいの知識しかない^^; 



実は赤く垂れ下がっている。
液果で、口に含むと少し甘い感じがする。しかし、それほど美味いものではない。クコ酒にすると、滋養強壮のほか、高血圧とか不眠、糖尿病にも効果があると言われる。

以前、私はクコ酒を造ってみたくて、クコの実を探し回ったことがある。昔はクコなんて、ちょっと郊外の田んぼの畦や用水路脇に生えていたように思うが、そんな場所が今はなくなっている。
桑の実を採った桑畑がなくなってしまったのと同じなのだろう。

画像のクコは、ひょんな所で偶然に見つけたのだが、クコ酒を造ってみる意欲は、もうない^^;
author:u-junpei, category:木の実, 13:41
comments(0), trackbacks(0), - -
秋の実 「エノキ」


「秋はOO狩り」と言えば、やはり紅葉狩りだろうが、私は木の実が気になる。
なんでも口にするほど意地汚くはないし、それほど研究心旺盛でもないが、食べられるものなら、一度くらいは試してみたい。

エノキの実は食べられる。口に含んで噛んでみると、ほんのりと甘く次第に苦みを感じた。鳥はどうか知らんが、次から次にとって食べたいほどうまくはない。一粒の経験でよろしいと思った^^;

エノキは国蝶のオオムラサキの食樹だそうだ。私は大小山の頂上で、国蝶のオオムラサキに何度か出会ったことがある。この付近にエノキがあったのかもしれない。
author:u-junpei, category:木の実, 19:03
comments(0), trackbacks(0), - -