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鉄道博物館


私は小学校へ上がる前、5,6歳の頃、踏切に汽車を見に行き、2日続けて迷子になったことがある。
伯母の家から踏切まで、距離にして2〜300mくらい、真っ直ぐの一本道だが、真ん中あたりに変形の十字路がある。今にして思えば、おそらくその辺で迷ってしまうのだろうと思う。
館林駅前の交番のお巡りさんに、おうちはと聞かれて、千葉県長生郡長南町○○と答えたそうだから、さぞかし面食らったことだろう。
2日目は婦警さんが覚えていて、すんなり帰宅できた。

「踏切に汽車を見に行き」と書いたが、まさにその通りで、当時は貨物列車を蒸気機関車がひいていた。その踏切は館林駅の直ぐ隣で、ほとんど駅構内というような場所にあった。
そこで貨物の入れ替えをするので、踏み切りを蒸気機関車が行ったり来たりする。そんな開かずの踏み切りのときは、用事のある人には迷惑だろうが、小さな子どもは機関車やその音に夢中になり、時間を忘れて見入ってしまう。
踏み切りの遮断機は人力で上げ下げする仕組みで、踏み切りに汽車や貨車がないわずかな間に遮断機を上げて、人を通したりするのを見るのも面白かった。
そんなくらいだから、帰り道を間違えて、行きは良い良い帰りは怖いとなるのも、あながち私が愚かなうえ方向音痴だからとはいえない・・・と思う。

そんな子どもの頃の体験では、鉄道に夢中な鉄男になってもおかしくはないが、迷子になったトラウマだろうか、今では新幹線にもさほど興味を持たない大人になっている。

にもかかわらず今回、大宮にある鉄道博物館に行ったのは、館の中に機関車の方向回転台があり、機関車を回すときに館中に鳴り響くような大音量の汽笛を鳴らすのだと聞いたからだ。
私はその汽笛を「蒸気機関車」のだとすっかり思い込んだ。それで、子どもの聞いた汽笛が無性に懐かしく思われ、その汽笛を再び聞きたいと思ったのだ。

ところが、機関車は機関車でもそれは「電気機関車」だった。上の画像がそれで、めずらしい形をしている。古い形の電気機関車だそうだが、鉄男君にとっては夢中になる回転シーンだろう。
だが、子どもの頃、蒸気機関車が回転しているところも見ている私にとっては、迫力もいまいちで、なんか拍子抜けするものだった。



もう1つの目的は、お召し列車を見ることだった。現在は天皇陛下の特別列車がどうなっているか知らないが、戦前のものなどが展示されていると聞き、天上人が乗った列車とはどんなものか、ぜひ見て見たいと思ったからだ。

上のように、車体に菊の紋章があるのはさもありなんと思ったが、この時代はまだ冷房設備はなく、車内にしゃれた卓上扇風機が備えられていたのが面白い。
説明版によると、草薙剣(くさなぎのつるぎ)や八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)の神剣神璽を安置する部屋もあり、これらは天皇と行動を共にするものなのかと興味深かった。



上の画像は、更に古い年代のお召し車両の屋根下部分に付けられているモノだが、間をあけて3個くらいだったかある。おそらく反対側にもあると思われる。
この像の説明はなかったのだが、なんとも不思議な顔つきをしているから、おそらく想像上の動物で魔除けなのかもしれない。

これらのお召し列車はガラス越しに見るのだが、保存保護のためなのか照明が落とされていて、暗くて中の様子が良く分からなかったのはいささか残念だった。
author:u-junpei, category:博物館・美術館, 23:23
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