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クモが逆さまでいるワケは?

 

別にクモが好きで観察しているワケではないが、そばで見れば、何だろう、どうしてだろうというくらいの好奇心はある。

たとえば、上のクモの場合は、網に白いものがついていたので、何だろうと近づいてみた。最初は虫が引っかかっていると思ったのだが、どうやら違っている。

調べてみると、丸く白いのは「卵のう」と言って、中に卵が産みつけられたもののようだ。白い糸状のものは、単に「白糸」というようだ。

 

私はこのクモを見たとき、単純に、大きなクモだから「ジョロウグモ」だと思った。それで、ジョロウグモで検索をかけたのだが、どうやら体の模様が違う。そうなると、「君の名は」?

 

 

検索中に知ったことだが、四国の四万十地方では「クモ相撲」というのが行われているそうだ。ジョロウグモ同士を戦わせるのだという。ところが、地元でジョロウグモと言っているのは、実は「コガネグモ」なのだそうだ。コガネグモはとても好戦的な性格で、クモ相撲とかクモ合戦(鹿児島地方)をさせるのに最適なのだという。

 

そこで、私は、このクモはコガネグモだろうと思ったのだが、サイトの画像と腹や足の縞模様が少し違う。そこで、ネットに出ている色々なクモの画像とさんざん比較して、コガネグモの仲間の「ナガコガネグモ」と同定したのだが、おそらくこれで間違いないだろう。

このナガコガネクモの模様はキイロスズメバチのように毒々しいが、見かけによらず性格はおとなしく、クモ相撲には向かないという。

 

このクモを見ながら気になったことがある。クモの網(巣)には、表と裏があるのだろうか?

この答えは、知恵袋のサイトにあった。世の中には私のような疑問を持つ人がいるのが面白い。

 

その回答によると、網の両面は機能(獲物が掛かる)が同じなので、表と裏はないが、製作者のクモはいつも同じ側にいるという。しかしそうだとしたら、クモにとってはむしろ網の表裏があるのではなかろうか? 

人間の思考でとやかく言うべきでないかもしれないが、クモがいつもいる側が決まっているのは、最初に張った縦糸に横糸を架けていく時に、彼が張って行く面が同じだからだろう。それゆえ、獲物が掛かるための粘りけのある横糸を「裏」から作るというのは変だから、彼がいつもいるという側が「表」なのではなかろうか。

 

もう1つ、気になったことがある。

このクモが頭を下向きにしていることだ。

 

 

地面に垂直に網を張るクモは、頭を下にして待機していると一般的に言えるのだろうか?

ネットの画像を検索している、たいていのクモが下向きになっている。

そこで、実際はどうなのか、私は自分の目で確かめることにした。行ったのは、教室からほど近い県立多々良沼公園。

 

そこで見た上の画像は、ジョロウグモ。

他の種類のクモにも出会って観察したかったのだが、ここの林にはジョロウグモしか網を張っていない。時期的なものだろうか?

私は蚊に刺されて嫌気がさすまで歩き回って、ジョウロウグモを20匹くらい見たのだが、彼らは100%下向きだった。

人間だったら、逆さまにずっといたら、血が頭に下がり変になるだろう。クモでも同じではないかと思うのだが・・・

 

この理由は何だろう?

ネットを検索をしてみたが、答えは見つからなかった。しかし、彼らがそうしているのには、何か合理的な理由があるはずだ。

 

 

上の画像は、ジョロウグモの食事中。これも、頭に下にして獲物を抱え喰らいついている。

 

3センチ近いジョロウグモの体と比較すると、この獲物はかなり大きい。この様子から推測すると、クモは網の上部から下に向かって下りてきたと思われる。つまり、獲物は網の下部に掛かっている。

それに、たいていの獲物は網の下の方に掛かるのではないだろうか。それというのも、ジョウロウグモの網は全くの円形ではなく、下部の方が横糸も密に作られて、さらに構造が多重で複雑になっているのもある。

また、大きな獲物なら掛かったときに暴れたりもするだろうから、たとえ上部に掛かったとしても、網に巻かれながら下部に落ちてくることもあろう。

 

したがって、クモにとっては、頭を下向きにして待ち構えている方が、より速く確実に獲物を狩ることができる。また、その格好でも、「血」が下がってしまうような体の構造ではないのだろう。

 

以上は、残念ながら、獲物が網に掛かった瞬間を見ていないので、私の仮説に過ぎないが・・・

 

 

ちなみに、上の画像では、上部にいる小さなクモはオスのジョロウグモのようだ。クモの世界ではメスの方が大きい。

画像の様子をみると、彼は交尾のチャンスをうかがっているようだが、彼女が下の方にいるので、やはり下向きで背後から近づこうとしている。

 

これは、ヘタに近づくと、メスに食われてしまうからだ。彼が成功したかどうかは、分からない。私は蚊に食われるのが嫌で、早々に引き上げたからだ。

それに、いかに物好きな私とて、結果を見届けるほどの好奇心はない。

author:u-junpei, category:雑記, 22:11
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