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太田市美術館・図書館 「ねむの木学園のこどもたちとまり子美術展」

 

太田駅の北口前に、「太田市美術館・図書館」が完成した。

東京オリンピックのエンブレム疑惑のとばっちりを受けて、同じデザイナーの作品を使った、この施設の「bito」のロゴマークにもケチがついた。そんなのはイヤだと、市民の抗議があり、洒落ていたロゴも使われなくなったようだ。

 

太田市民でない私としては、どうでも良いことだが・・・美術館と図書館が併設された斬新なデザインの建物なのに、ありきたりの箱物の名称では、面白みがないような気がする。

 

 

その「太田市美術館・図書館」で、『杮落とし』というか、『開館事業』として、『ねむの木学園のこどもたちとまり子美術展』が開かれている。

1月14日からやっていたのだが、いよいよ1月29日で終わりになるので、見逃さないうちにと出かけてきた。

 

展示作品は、3年がかりで描いたという細密な絵とか、単純な構図でもモダンで大胆な色使いなど、思わず目を奪われ見入ってしまうものが多かった。

知的障害のある者が描いているという予備知識がなかったら、どこかの巨匠の作などと紹介されても、さもありなんと信じてしまうだろう。

私は作品を見て回り、ねむの木学園の教育が、個々の才能を伸ばし開花させたのだろうが、それがかなりの多人数であることに驚きを禁じえなかった。

 

パンフと画集の表紙に使われている絵(上の画像)は、『雪だるまの赤ちゃん溶けちゃうよってエーン、エーンと泣いた/としみつ』というタイトルが付けられた作品。

もしかしたら、そんな題名はまり子さんが付けるのかも知れない。だが、絵そのものは、障害がある子のものとは思えない。

 

これらの絵の中には、「おかあさん」のまり子さんを描く作品も多い。そして、その作家である「こども」たちも、現在では、もう「おとな」だったりする人もいるかも。だが、まり子さんには、彼らはいつまでも「こども」なのだろう。

そのへんのところは、この美術展ではほとんど触れられていないが、そんな私のかんぐりには、偏見がありはしないだろうか。絵の鑑賞には余計なことに違いない。

 

宮城まり子さんは90歳を越えられたのだろうか。30代で始められた学園生とのかかわりは、『やさしくね やさしくね やさしいことはつよいのよ』という信念でやってこられたようだ。

 

会場でサインされておられる様子は、やはり、単なる老女ではないよなあと思わせる雰囲気があった。彼女から感想を聞かれたのだが、私は『観に来て、良かったと思いました』としか答えられなかった。

まあ、『感動しました』などと、ありきたりの事を言うよりよかったと慰めている。

author:u-junpei, category:博物館・美術館, 21:00
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