RSS | ATOM | SEARCH
キツネが騙した野草『キツネアザミ』

 

キツネアザミは休耕田のような荒地でよく見かける。生命力が強いのだろう。花がアザミに似て、紫がかった赤い色を私は好ましいと思っている。

 

上の画像は我が家に咲いているもの。放っておいたら、群落と言うほど大袈裟ではないが、けっこう繁殖している。周囲からは、雑草をなぜ生やかしているのか、と思われてるかも知れない。

 

「キツネアザミ」の名の由来はいくつかある。もっともポピュラーなのは、「花がアザミに似ていて、キツネに騙されたようだ」という説のようだ。

 

キツネが積極的に人を騙すということでは、「おっちょこちょいのキツネが、あわてていたので、アザミの葉にあるトゲをつけるのを忘れた」という説がある。

なるほど、キツネアザミの葉が、羽状に深く切れ込んでいるのはアザミと同じだが、トゲはなく握っても柔らかい。

 

野草に「キツネ」がつくものは、他にも「キツネノカミソリ」や「キツネノボタン」などがある。

キツネノカミソリは、花の色がキツネ色で、細長い葉の様子がカミソリのようだから。だが、彼岸花と同じように、花と同時に葉はないから、私はこの説にはかなり疑問がある。

 

キツネノボタンは、葉が「牡丹」に似ているからだそうだ。私は服の「ボタン」だと思っていて、なんで「キツネのボタン」なのか不思議だった。これは私の無知からくる誤解だったが、もしかして、種子とかがボタンに似てるということはないだろうか。

 

キツネとともに人を騙す動物の双璧はタヌキだろう。ところが「タヌキ○○○」という野草はあまり聞かない。タヌキは愛嬌があるけれど、キツネは悪賢いと思われているからだろうか。

 

「ムジナモ」という水生の食虫植物がある。かつては館林の多々良沼は自生地で、国の天然記念物に指定されていた。ところが、現在は自然状態では絶滅してしまい、指定も取り消されている。名の由来は、葉の様子がタヌキの尻尾に似ていることからきている。

また、近くに「狢塚(むじなづか)」という地名もある。ここではムジナ=タヌキだと聞いたことがある。

 

ところが、ムジナモを改めて調べてみると、やはり食虫植物で「タヌキモ」というのがあるのを知った。つまり、植物上ではムジナ=タヌキではなかったのだ。

 

法律を学んだなら「たぬき・むじな事件」というのを承知しているだろう。狸(たぬき)と狢(むしな)は同じか別物かが争われた。大審院の裁判では別物とされ、狢だと思って狸を捕まえ、狩猟法違反に問われた被告人は無罪になった。

 

ちなみに、別物という根拠の1つは、『同じ穴の狢』という言葉があるからだという。これは狸の作った巣穴に狢が棲みつくことから来ている。

 

私は同じ動物だとばかり思っていたから、有罪になってしまうかもしれない。

では、ムジナはなにかというと、アナグマという説が有力のようだ。

 

 

上の画像は、キツネアザミの花にカメムシが引っ付いているもの。この昆虫をうっかり触りでもしたら、酷い臭気のある液を放出する。その臭気はカメムシ自身にも有毒らしく、回りにいたカメムシも一斉に逃げ出すそうだ。

 

私は、家庭菜園に、これとは違う黒色したカメムシがうじゃうじゃいて、始末に困ったことがある。

その経験から、特徴ある形からカメムシだと分かったが、なんという種類なのか検索してみた。ネットはこういうときに役に立つ。

その結果、「チャバネアオカメムシ」だと同定できた。プロなのかアマチュアなのか、奇特な研究をしている人がいるものだと感心した。

author:u-junpei, category:-, 20:00
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.kiriume.com/trackback/1223468