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カマキリの死

 

教室前にバラの鉢植えがある。夏の猛暑はすでに遠く、近頃は頻繁な水遣りはいらなくなった。

それで、花もないので取り立てて注意もせず、上の画像も、枯れた葉があるくらいにしか思っていなかった。

ところが、枯葉を取り除こうと思ったら、なんと、よく見るとカマキリの死骸だった。それも、なんとも微妙な体勢で死んでいる。

 

私は実際を見たことはないが、「百舌(モズ)の生贄」は、捕らえたカエルやトカゲなどを木の枝に刺し置き、冬の保存食にするという。モズはカマキリも生贄にすることがあるのだろうか。

仮にあるとしても、ここは人の出入りもあり、背丈もない鉢植えのバラの木では具合が悪いに違いない。私がモズなら、他の場所を探すだろう。

 

つい先日、自宅でのことだが、水を入れたままのジョウロにバッタが落ちていた。まだわずかにもがき動いているように見え、救い出してみたが間に合わなかった。

この場合は、明らかに事故死と思われる。バッタには気の毒だが、そういう不運な死に方もある。

 

画像のカマキリの場合も事故死だろうか。バラの枝を歩き回っていて、あるいは、羽を広げてる様子から推測すると、飛んで来たとたんにバラのトゲに刺さったという、かなり不運な状況の事故死であるやも知れない。

だが、枝の上という特異な状況ではあるが、季節的に考えると、やはり自然死と考えた方が、妥当な検死判断に思われる。

 

ちなみに、古今、カマキリを詠んだ俳句は多い。

とりわけ、山口青邨はカマキリに特別な興味があったのか、多くの句を作っている。中には次の句のように、画像のカマキリを思わせるものがある。

    

   蟷螂の首かたむけしまま死き

 

カマキリの死骸は、そう頻繁に見られるものではないと思うが、このとき、作者は何を考えたのやら・・・

 

        カマキリの枯葉のように死ににけり    嘆潤子

author:u-junpei, category:俳句, 17:17
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