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ショウジョウソウ

 

最近、自転車通勤している。といっても、自宅から教室までほんの十数分だから、通勤というほど大袈裟ではない。

だが、車だと目は前方注視してるから、まず道端には目を向けない。

ところが自転車だと、ゆっくりと走らせているから、けっこういろいろなものに目がいく。中には興味深いものに出会って、面白いなと思うこともある。

 

画像は、教室の近くの元宅地だか畑だかが放置され、荒れた草地になってしまってる場所で、以前は矢車草がたくさん咲いているのを見たところだ。その道端近くの一叢の草に、赤いものがあるのが目に入って、なんだろうと気になった。

遠目には花が咲いていると思ったのだが、良く見ると、花は頭頂にあるひとかたまりの小さな粒で、その花自体は目立たない。赤くなっているのは、葉の一部が染まったように変色しているのだと分かった。

 

画像のように変色した葉のセットは、この株立ちにいくつもあるのだが、私の興味をひいたのは、赤い葉のところが、完全に線対称というかシンメトリーになっていることだった。

これらの葉には2つの形態があり、フツウの長楕円形をしたものと、それより数倍は大きくて、中央がくびれているものとがある。しかもこれらが、小さな花粒を挟んでシンメトリーで対生している。

もちろん、観察している時点では、この草の名前は知らず、不思議なもの見るワクワク感で、デジカメを向けていた。

 

ネットで調べるに当たって、『葉の一部が赤くなる植物』で検索したら、「ショウジョウソウ」だと一発で分かった。な〜んだ珍しいものではなかったのかと、すこし拍子抜けした気分になった。

 

漢字では「猩猩草」と書く。葉が赤いことにちなんでいるというが、問題は猩猩とは何かだ。

それで似たような名前で思い出したのが、高山植物のショウジョウバカマだ。私は山菜取りの際に何回か見たことがある。これは「猩猩袴」なのだが、調べるてみるまでもなく私の無意識の認識では、猩猩=狸という感じを持っていた。つまり、猩猩袴は狸が身につけている袴というイメージだった。私の見たショウジョウバカマの花は、もう終わりかけていたのだが、赤茶っぽい色をしていた。

 

だが、ネットで最初に開いたサイトでは、猩猩はオラウータンのこととあった。これだけではさっぱり分からない。なぜ赤いのかもイメージが湧かない。

 

他のサイトも見ると、猩猩は中国由来で猿に似た空想上の生物だという。この猿に似た生物は酒好きとされているようだ。ただし、中国では必ずしも赤色限定ではなく、黄色だったり豚をイメージしたりもするらしい。

また、能には「猩猩」という演目があって、やはりお酒が好きで、猿面をかぶり、全身すっぽりと赤い長い毛の衣装を着て舞うのだという。

 

ちなみに、猩猩=オラウータンというのは、中国語はオラウータンを漢字で猩猩と書くのだという。付け加えると、チンパンジーは黒猩猩、ゴリラは大猩猩だそうだ。

したがって、猩猩はもともとが伝説上の生物なのだから、このオラウータン説は採りえないだろう。もちろん、狸でもない。

author:u-junpei, category:散歩道の発見, 20:50
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