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『紫式部』の奇跡

 

館林の北外環道と、館林と足利を結ぶ旧足利街道の交差点が上の画像。

そこの横断歩道脇に草むらがあり、雑草が生えているように見える。

そこを拡大したののが下の画像。

 

 

交差点の横断歩道脇の、格子状の蓋がある側溝の中から小枝が延びて出て、紫の実をつけている。

 

私は、夏前の花が咲いていた頃に、これに気付き、雑草ではなく、おそらくムラサキシキブだろうと思った。

だが、このような場所だから、もしかしたら、道路管理者に刈り取られてしまうかもと思い、それゆえ無事に実がなるこの季節を楽しみにしていた。

 

いま、この鈴なりの紫の実をみれば、間違いなく、ムラサキシキブと確認できる。

だが、なんでこんな側溝に生えたのか、考えてみると不思議でならない。

 

まず、側溝の格子状の蓋は、この1ヶ所だけにある。茂み化した枝は、その格子の中から出ているので、誰かが人工的に植えたものではないことは明らかだろう。

となると、このムラサキシキブは実生ということになろう。

すると、たまたま、実をついばんだ鳥の糞に混じった種が、この側溝の格子から落ちて、あるいは上流のどこからか流れて来て、この場所にたどり着き、きわめてまれなことに、ここには発芽できるだけの土があり、種が土に埋まり、発芽し、成長し、側溝から水が溢れるような大雨があっても、流されず、数年かけて、ついには側溝の格子の上まで成長したことになる。

 

こんな、偶然が重なるようなことは、ふつうでは100%ありえないだろう。これを奇跡といわずに何といおうか。

 

ちなみに、実が小さく枝びっしりと連なっている様子をみると、「コムラサキ」と呼ばれる品種かと思われる。

ムラサキシキブは「紫式部」で、平安時代の女流作家(源氏物語の作者)から取られたという。実が美しい紫色していることからの連想であろうか。

author:u-junpei, category:散歩道の発見, 22:44
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